松山競輪の開設75周年記念「金亀杯争覇戦(GⅢ)」は12月8日に決勝戦が行われ、松本貴治(30=愛媛)が11月防府以来4回目のGⅢ優勝(3日制GⅢ1回を含む)を飾った。地元記念優勝は2回目。2着は深谷知広、3着は橋本強だった。
4日間の売り上げは55億731万5400円で目標の50億円をクリア。
四国の結果が実を結んだ。松本が21年1月の71周年以来となる2度目の地元記念制覇をかなえた。
「犬伏君が頑張ってくれて最高の結果になった」
レースは犬伏―松本―橋本強―浅井―深谷―松谷―山賀―山崎―大槻で周回。山崎が上昇すると残り2周で犬伏が突っ張り主導権。下げた山崎が5番手で深谷は7番手。犬伏が掛かり良く飛ばしていくが、最終2角から深谷が捲っていく。松本は3角で深谷をいったん張りながら、2センターで踏み込み、差し切った。
「犬伏君が掛かっている上を深谷さんが来た。出ていく準備をしながらも張りながらだった。道中は余裕があったけど、踏み出したら気持ちの面か重かった」
今年はGⅢで3回優勝。それでも満足していない。
「前が頑張ってくれての結果なので。自分で動いて獲れる力を付けていきたい。まだGⅠでは全然戦えていないし、総合的に底上げしていきたい」
大舞台でもっと活躍したい思いは強い。精進を重ねて25年はさらなる高みへ突き進む。(亀田 克也)
◇松本 貴治(まつもと・たかはる)1993年(平5)12月22日、愛媛県出身の30歳。111期。17年7月防府でプロデビュー。通算成績は608戦185勝。主な優勝はヤンググランプリ(19年)。GⅢ優勝は今回が4回目。1㍍72、80㌔。血液型O。
◆次走 優勝した松本貴治は28~30日の静岡FⅠ、2着の深谷知広は19~22日の佐世保GⅢ、3着の橋本強は30日~25年1月1日の武雄FⅠ。